城崎温泉の外湯めぐりは、効率よく回れば1日で7つすべて制覇することも可能です。
ただし所要時間やルートを工夫しないと、体力的にも時間的にも途中で断念することになりかねません。
この記事では、外湯めぐりにかかる時間の目安や口コミで語られる体験談、さらに各外湯の特徴や効率的な巡り方をわかりやすく解説します。
城崎温泉の外湯めぐりは何時間かかる?

城崎温泉の外湯めぐりに必要な所要時間は、入浴の仕方や歩くルートによって変わります。
7つの外湯を1日で制覇できる?
城崎温泉には7つの外湯があり、徒歩圏内に点在しているため理論上は1日ですべて巡ることが可能です。
ただし入浴は体力を消耗するため、3~4か所で疲れを感じる人も少なくありません。
休日でなければ定休日の温泉があり、全て回れない可能性もあります。
無理に詰め込まず、休憩を取りながら自分のペースで楽しむのが大切です。
外湯めぐり所要時間の目安(徒歩・滞在時間)
城崎温泉の外湯はすべて徒歩で移動可能で、街の端から端まで歩いても14分ほどです。
各施設の滞在は入浴・着替えを含め10~15分程度とすると、7か所巡っても2時間前後が目安になります。
ただしお土産店に立ち寄ったり、休憩を挟んだりすると所要時間は簡単に倍になります。
効率重視なら短時間、満喫重視なら半日以上かけて巡るのがおすすめです。
SNSでの口コミ・体験談から見る時間配分
SNSでは「体力的に3か所で限界」「夕方の混雑で全て回れなかった」といった声が多く見られます。
特に夏場は暑さで湯疲れしやすく、7つ制覇は難しいという意見も目立ちます。
一方で、計画的にルートを組んで昼と夜に分けたことで全て回れたという体験談もあります。
口コミからも、無理をせず状況に応じて調整することが成功の秘訣だとわかります。
城崎温泉の7つの外湯と特徴まとめ

それぞれの外湯には独自のご利益や設備があり、訪れる価値があります。
鴻の湯(夫婦円満・庭園露天風呂)
城崎温泉で最も歴史のある外湯で、夫婦円満や不老長寿にご利益があるとされています。
庭園風の露天風呂が特徴で、開放感に包まれながら四季折々の自然を楽しめます。
町の端に位置するため、外湯めぐりのスタートやゴールに選ばれることが多い温泉です。
落ち着いた雰囲気で、ゆっくりと浸かりたい方におすすめです。
まんだら湯(商売繁盛・桶露天風呂)
まんだら湯は商売繁盛や五穀豊穣のご利益があるとされ、一生に一度の願いを叶える湯として知られています。
特徴は桶をかたどった露天風呂で、趣のある造りが印象的です。
規模は小さめですが静かな雰囲気があり、混雑を避けたい人や穴場を探している人に向いています。
温泉街の散策途中に立ち寄るのにも適した外湯です。
御所の湯(美人の湯・大露天風呂)
御所の湯は「美人の湯」として女性に人気が高く、火伏防災や良縁成就のご利益も伝えられています。
裏山を借景にした大きな露天風呂は開放感があり、自然との一体感を楽しめるのが魅力です。
湯船も広く快適で、外湯めぐりの中でも特に印象に残る施設のひとつです。
観光客に人気があるため、混雑時間を避けて訪れるとよりゆっくり過ごせます。
一の湯(洞窟風呂・開運祈願)
城崎温泉のシンボルともいえる一の湯は、合格祈願や交通安全のご利益があるとされます。
最大の特徴は洞窟を利用したお風呂で、非日常的な雰囲気を味わえます。
温泉街の中央に位置しているためアクセスが良く、外湯めぐりの途中休憩地点としても便利です。
観光写真にもよく使われる外観は、城崎を代表する景観のひとつです。
柳湯(子授安産・熱湯で深い浴槽)
柳湯は子授安産の湯として知られ、規模は小さいものの地元の人にも親しまれています。
浴槽の深さとお湯の熱さが特徴で、短時間の入浴でも体が芯から温まります。
外湯めぐりの合間に立ち寄るとリフレッシュでき、温泉らしい熱さを体感できます。
温度が高めなので無理をせず、入浴時間を短くするのがポイントです。
地蔵湯(家内安全・子供風呂あり)
地蔵湯は家内安全や子供の健やかな成長を願う湯として知られています。
外湯の中では唯一、子供専用の浅い浴槽があり、家族連れにも利用しやすい施設です。
館内には地蔵尊が祀られており、温泉とともに信仰の歴史も感じられます。
観光客だけでなく地元の方にも親しまれるアットホームな雰囲気です。
さとの湯(駅チカ・洋風風呂やサウナ)
さとの湯は城崎温泉駅のすぐ隣にあり、アクセス抜群の立地です。
洋風風呂と和風風呂があり、サウナやアロマの香り漂う温浴室も備わっています。
設備が充実しているため、外湯めぐりの締めや電車待ちの時間を活用して立ち寄る人も多いです。
近代的な雰囲気で、他の外湯とはまた違った魅力を楽しめます。
しかし、残念ながら2024年3月31日より、長期休業中です。
効率よく外湯をめぐるおすすめルート

外湯めぐりを快適に楽しむには、効率的なルート選びがポイントです。
中心地からスタートする場合
中心地からスタートすると、柳湯や一の湯、地蔵湯など徒歩5分圏内の外湯を効率よく巡れます。
そこから御所の湯やまんだら湯、鴻の湯へと進めば自然と街全体を散策できます。
さとの湯は駅に近いので最後に寄ると移動もスムーズです。
観光や買い物を挟みながら無理なく回れるのが、このルートの魅力です。
鴻の湯からスタートする場合
鴻の湯を起点にすると、まんだら湯から御所の湯、一の湯と順に効率よく巡れます。
街の端から端へ進む形になるため、移動に迷うことが少なくスムーズです。
中央の一の湯付近で休憩を挟むと体力的にも安心です。
さとの湯は営業時間が短めなので、訪れるタイミングを事前に確認しておくと失敗がありません。
昼と夜に分けてめぐる楽しみ方
昼は人通りが少ない時間に観光とあわせて数か所、夜はライトアップされた温泉街を歩きながら残りを巡る方法もおすすめです。
昼と夜で雰囲気が大きく異なるため、同じ温泉街でも二度楽しめます。
宿泊者なら夕食後に浴衣姿で外湯めぐりを楽しむのも人気です。
時間を分けることで体力的な負担も軽減できます。
城崎温泉の外湯めぐりに必要な持ち物

快適に外湯めぐりを楽しむためには、最低限の持ち物をそろえておくことが大切です。
タオルやバスタオルは必要?貸出や販売情報
外湯では基本的にタオルの貸し出しがありません。
そのため宿泊者は旅館で借りるバスタオルやフェイスタオルを持参するのが一般的です。
日帰り利用の場合は必ず自宅から持ち込む必要があります。
もし忘れても各施設でフェイスタオルの販売やバスタオルの有料レンタルがあるので安心です。
持参すれば余計な出費を抑えられ、荷物もコンパクトにまとめられます。
浴衣で巡るのがおすすめな理由
城崎温泉の街並みは浴衣姿で歩く人が多く、外湯めぐりの雰囲気を一層楽しめます。
私服でも問題はありませんが、着替えの手間を考えると浴衣のほうが圧倒的に便利です。
多くの宿泊施設では色浴衣や下駄を貸してくれるため、非日常感を味わえるのも魅力です。
軽装で移動でき、温泉街の散策や写真映えにもぴったりです。
日帰りの場合に準備しておくべきもの
日帰りで訪れるなら、必須アイテムはタオル類と小銭です。
外湯ではシャンプーやボディソープは備え付けられていますが、スキンケア用品やヘアブラシは持参した方が安心です。
荷物はできるだけ軽くまとめ、巾着袋やビニール袋を用意すると便利です。
汗をかく季節は飲み物を忘れずに携帯し、湯あたりを防ぐために水分補給を意識しましょう。
外湯めぐりを快適に楽しむためのマナー
城崎温泉を心地よく楽しむためには、最低限の入浴マナーを守ることが必要です。
入浴前のかけ湯とタオルの扱い
外湯に入る前は必ずかけ湯をして体の汚れを落とすのが基本です。
お湯を汚さないよう、タオルを湯船に入れないのも大切なルールです。
脱衣所から浴場に入る際は、濡れた体を軽く拭いてから移動すると他の利用者も快適に過ごせます。
ちょっとした配慮で気持ちよく温泉を楽しめます。
騒がない・髪をまとめるなどの基本ルール
温泉は公共の場なので、静かに過ごすことを心がけましょう。
大きな声で話すのは避け、リラックスできる雰囲気を大事にするのがマナーです。
髪が長い人は必ずまとめて、湯船に入らないよう注意します。
これらの基本ルールを守ることで、誰もが心地よく温泉を楽しむことができます。
サウナや脱衣所での注意点
サウナに入る前は汗を流してから利用するのがエチケットです。
脱衣所では濡れたまま移動せず、しっかり体を拭いてから着替えるのが望ましいです。
使ったドライヤーや備品は元の位置に戻すことも忘れないようにしましょう。
ちょっとした心配りで、利用者同士が気持ちよく過ごせる空間になります。
外湯めぐりをもっとお得に!便利なチケット「ゆめぱ」
7つの外湯を回るなら、専用のチケット「ゆめぱ」を活用すると料金を節約できます。
購入場所と料金の目安
「ゆめぱ」は各旅館や観光案内所、外湯の窓口で購入できます。
料金は大人用と子供用があり、1日有効で何度でも外湯に入浴可能です。
通常の入浴料を個別に払うよりも安く抑えられるため、複数の外湯を回る予定がある方に最適です。
購入も簡単で、初めての方でも迷わず利用できます。

割引や使い方のポイント
ゆめぱは旅館の宿泊プランに含まれている場合もあり、その場合はさらにお得に利用できます。
提示するだけでスムーズに入館できるため、受付での支払いの手間も省けます。
短時間で複数の外湯を回る場合には特に便利です。
事前に営業時間や定休日を確認しておけば、効率よく使い切ることができます。
まとめ
城崎温泉の外湯めぐりは、徒歩で回れる距離に7つの温泉がそろっているのが魅力です。
所要時間は2時間前後を目安にしつつ、自分の体調に合わせて無理なく巡るのが理想です。
タオルや浴衣など必要な持ち物を準備し、入浴マナーを守ることで快適に楽しめます。
「ゆめぱ」を活用すれば費用を抑えて複数の外湯を制覇できるので、旅行プランにぜひ取り入れてみてください。